全国中学校スケート最終日は2日、長野市ビッグハットなどで行われ、フィギュア女子でショートプログラム1位の樋口新葉(東京・開智日本橋学園)はフリー3位だったが、合計184・35点で2連覇を達成した。
0・51点差の2位に白岩優奈(京都・大枝)が入り、フリー1位の本田真凜(大阪・関大中)が3位。男子は山隈太一朗(兵庫・芦屋国際)が合計190・76点で優勝し、島田高志郎(岡山・就実)が2位だった。
樋口、2連覇も笑顔なし「あまりしないミスをしてしまった」
2連覇を果たした樋口に、笑顔はなかった。3位だったこの日のフリーでは、ダブルアクセル(2回転半)でエッジが氷の溝にはまる不運もあったという。後半のジャンプに精彩を欠き「フリーは悔しかった。あまりしないミスをしてしまった」と声を落とした。
昨年12月の全日本選手権で2位に入って注目が集まる中、緊張感からか体の動きも硬かった。3月には世界ジュニア選手権を控えており「全部のジャンプとスピンの精度を高めないと。集中して練習に取り組みたい」と誓った。
2位の白岩「最後まで自分の演技ができた」
2位に入った白岩は「とても良かった。大きな舞台で緊張したが、最後まで自分の演技ができた」と喜んだ。
12日に開幕する第2回冬季ユース五輪(リレハンメル)代表に選ばれており「さらに進化した自分を見せたい。ジャンプもスピンも良かったが、まだ足りないところがあるので伸ばしたい」と活躍を期した。
本田、フリーでトップの結果に「去年より成長したと思う」
本田は演技を終えると両手でガッツポーズを見せて充実感に浸った。123・17点をたたきだし、トップだったフリーの出来に「ノーミスでやろうと思ったので、(できて)良かった。去年より成長したと思う」と声を弾ませた。
3月には世界ジュニア選手権を控え、この日優勝の樋口、2位の白岩とともに代表3人で表彰台を独占した。「(代表以外の選手に)負けてられないと思っていた。安心して(大会を)迎えられる。表彰台も目指せるので頑張りたい」と力を込めた。
得点
順 | 選手名 | 所属 | SP | FS | Total |
1 | 樋口 新葉 | 開智日本橋 | 1 | 3 | 184.35 |
2 | 白岩 優奈 | 大枝 | 2 | 2 | 183.84 |
3 | 本田 真凜 | 関大中等部 | 4 | 1 | 180.80 |
4 | 山下 真瑚 | 御幸山 | 3 | 6 | 160.32 |
5 | 横井 ゆは菜 | 南天白 | 11 | 4 | 155.67 |
6 | 松原 星 | 武蔵野 | 5 | 8 | 154.13 |
7 | 渡辺 倫果 | 文華女子 | 7 | 7 | 152.90 |
8 | 鈴木 沙弥 | 東港 | 14 | 5 | 152.14 |
9 | 角 季花 | 城山 | 9 | 9 | 146.65 |
10 | 滝野 莉子 | 島本第二 | 13 | 10 | 141.30 |
11 | 小澤 みいな | 櫛形 | 12 | 11 | 138.48 |
12 | 妹尾 日菜子 | 倉敷南 | 8 | 13 | 136.12 |
13 | 藤 由妃乃 | 友泉 | 17 | 12 | 130.84 |
14 | 青木 祐奈 | 富岡 | 6 | 16 | 129.69 |
15 | 佐藤 伊吹 | 原宿外苑 | 10 | 15 | 129.49 |
16 | 大橋 璃子 | 本山 | 15 | 14 | 129.04 |
17 | 浦松 千聖 | 富木島 | 18 | 17 | 120.96 |
18 | 松岡 さら沙 | 神丘 | 16 | 18 | 119.64 |